「恋せぬふたり」5話 その話創作BLでもうした【感想】

5話です。前回記事はこちら。

oyasaibomb.hatenadiary.com

 

今回は長くなりそうです。

というのも、前回予想外に面白かったため、動揺して書こうとしていたことを色々書き忘れたからです。今回の記事に無理やり入れていきます。

不自然に前回以前の話が挟まれたら、書き忘れたんやなあと思ってください。

 

私は普段ドラマを全然見ないので、最初これの録画を予約ミスかと思われて、母親に消されかけました。

その時は「岸辺露伴良かったから、高橋一生が出てるから撮った」などと嘘くさい理由を言っていたのですが、いつの間にか母親がこのドラマの中身を見ていたようです。

私はリアル知人には一人*1にしかCOしていないのですが、突然見ているドラマがこれということで、母親にはいい加減バレているのかもしれません。

まあそんなに頑張って隠したいわけでもないのですが……なんかめんどいなって……

でも何も言ってこねえしどうでもいいか〜(思考放棄)

 

本題の前に、ひとつ私がめちゃくちゃ勘違いしてたことに気が付いたので訂正します。

1話で咲子に対して盛大に勘違いをかまして異動していった後輩、松岡じゃなかったわ。

マジでごめん。1話、キツくて二度見したくなかったのでうろ覚えで感想記事を書いたので勘違いしてました。

 

前話で咲子が企画しているクリスマスフェアは1話の奴が異動したせいで回ってきた仕事ということだったのですが、その辺の会話でもしや……と思って確認したらあいつは1話にしが出てこない人だったみたいです。

そいつの名前が「丸岡」だったので紛らわしいことすんなよ!!と思いました。

これは若干ドラマ側も悪くないですか!?いや人の顔覚えない私が悪いか。ごめん。

 

ちなみにじゃあ松岡の初登場シーンはどこだ?と確認したところ、チヅルとのルームシェアについて上司と一緒にあーだこーだ言っているシーンでした。印象薄いな。

 

これについては前記事を訂正しておきます。誠に申し訳ございませんでした。うろ覚えで感想を書いてはだめですね。

 

ところで私はこのドラマを見る時、いつも頑張って気合を入れます。

というのは楽しみだからではなく、3話あたりまで毎回「キ、キツ〜〜〜……!!!」となっていたからです。このキツいは普通に嫌なやつで、オタクが言う「(推しの供給が良過ぎて)つらい」みたいなやつではありません。

 

3話までのキツさについて少し考えたのですが、原因はおそらく2つあります。

1つは愚かで話が回っているから。これはここまでの記事でも散々書きましたね。

2つめは「Aにとってはこういうのが辛いんですよ」というのを不穏な不協和音や不自然な色彩で過剰に演出されていたから。

この演出についてはスタッフブログでも取り上げられていました。

www.nhk.jp

 

この不穏演出、4話から急に消えるんですよね。

4話は不穏演出以外に愚かムーブも突然減ります。高橋の職場の女二人がちょっとウザいくらいで、それまで愚かムーブだった松岡もかなり理性的に振る舞い始めます。

多分、3話までが咲子が自分のことを分かるまでの序盤パートで、4話から話が本格的に回り始めているということなんでしょう。

で、序盤という特性上、Aである咲子にとってどういう扱いがつらくて、どういうことが嫌なのか、というのがわっかりやすく演出されるわけです。

が、これがわっかりやすいだけに、わっかりやすく気持ち悪いんですよ。

愚かで話が回るのはシンプルに見ていて不愉快なのですが、このわっかりやすい不穏演出も不快なので余計キツいです。

3話までキツいって深夜アニメだったら切られてますよ。NHKのドラマってこんな悠長で大丈夫なんですか?すごいな。

 

 

はい。やっと本編の話をします。松岡の「俺でもよくない?」からです。

咲子がめちゃくちゃ嫌そうな顔しててウケます。気持ちは分かるけど。

「俺ガンガン変わるから、それ見て判断してよ」と言ってますが。うーん。

咲子に合わさせようとしないで自分が合わせるつもりなのはすごいし、悪いことは何も言ってないんですけど、人間関係として上手くいくかと言ったらかなり厳しいですね。

 

どちらが悪いとかではないんですよこれ。

ノンセク彼氏漫画の時もそうなんですが、こういう片方がAセクやAロマのカップリング*2に対しては、度々「マイノリティであるA側への配慮をすべきだ」というポジションからの感想が多く、また強い語調になりがちです。

しかし仮にそれでマジョリティの側、今回の場合松岡が咲子に譲歩したとして、それで解決ハッピー!にはならないと思うんですよね。

Aの方がめちゃくちゃ図太い俺様女王様ならそれでもいいかもしれませんが、平均的な人間は「重要な相手に一方的に譲歩させている状況」はストレスになるだろうからです。

まあ現実にはすげー自己中心的な人間も割といるので、それで解決ハッピー!と思う人もいるかもしれないな……まあでもドラマ的にね?この話は基本真面目な作風みたいだし。*3

 

そういうわけなので、松岡の立場で「俺でもよくない?」になるのも分かるのですが、簡単にそうだね!お前が我慢できるなら問題ないな!となる問題ではないのです。

特に咲子にとって松岡が良い友人だから余計に難しいということです。

 

難しい話なので咲子がゴニョゴニョ言っていますが、なんと寝ていると思われた高橋、起きてました。毛布をかけられて起きてしまったらしい。

そして「自分は松岡ほど咲子のことを考えたり、幸せを願えないと思うから、松岡と家族になるのもいいんじゃないか」ということを言います。

まあ3話までの愚かムーブはとりあえず置いておけばそれもそうです。

 

咲子は色々迷っているようで、布団でうだうだしながら千鶴のことを思い出します。

千鶴は美容師だったらしく、咲子は髪を切ってもらいつつ恋愛わかんねんだよなトークを聞いてもらったりしていたらしいです。

咲子が「話してどうなるわけでもないのに何度もごめんね」と言うと、「何度でも話せばいいじゃん、話したいこと話せなくて何が友達だって感じだし」と返す千鶴。アレェーいい友達じゃん?一話の愚かさはなんだ?

どうでもいいことなのですが咲子が勝手に自分と千鶴の写真を撮っていて嫌です。これだから陽キャはよ。まあ陽キャ同士による陽コミュニケーションということで本人達は別にいいのかもしれませんが。

 

そして意を決して電話をすると、電話番号が使われていません。アレェー?

この電話番号が使われてなくてアレェー?となったカットですが、カメラが移動し、カット初めに映されていた範囲が実は鏡面だった、という演出が意味深だったのですが、私はアホなので意味深だなぁ~としか分かりませんでした。読み取りに自信ニキ、どういうことなのか教えてくれ。

 

翌日、(夜かな?)松岡のことも問題ですが、咲子的には千鶴のことが気になっています。

千鶴の職場にも行ってみたけど、小田原の店舗に移動したそうです。あと引っ越しもしていると。

気にしない方がいいのでは、咲子さんも離れたい相手からしつこくされたら嫌ですよね、と言う高橋。一方松岡は、大事な友だちで、職場も分かってるなら会って話すしかないだろと言います。

高橋「それで拒まれたら?」松岡「その時は……その時ですよ!」高橋「むやみに傷つく必要ありますか?」松岡「その時は俺が慰めるよ!」高橋「なんの解決にもなってないですよ」

 

らしい会話だ。高橋は割と面倒を避けようとするタイプですね。まあ色々少数派の面倒もあったからでしょうか。

こういうキャラだからこそ2話の雑な恋人作戦からの自滅の謎さが際立ってしまうのですが……カニ好きだからって……

高橋は松岡の「慰める」に対して「なんの解決にもならない」と言いますが、結果的に拒絶されたとしてもモヤモヤしたままよりはマシ、という松岡の考えも分かります。

 

咲子はこの場では高橋に同意して退場するのですが、残った松岡が高橋に対して「家族カッコカリって、結構ドライな感じなんすね」と言い、高橋はこれに何か思うことがあったみたいです。

別にウェットな家族の方が良いってことはないと思うんですけど。

松岡のキャラ的に家族にウェットなイメージがあるのは分かるのですが、高橋的なスタンスが悪いとは思わないし、高橋はウェットな家族をやるのに向いてなさそうだし、無理にそういう方向に転換することはないと思うんですがね。

 

松岡の発言に何か思ったらしく、高橋はその後咲子の部屋に行き、「腰も治ってきたし、松岡の介助も要らなくなりそうだから、松岡へのお礼も兼ねて明日何処かに遊びにでも行かないか?小田原とか」と提案します。そうなるのかぁ〜

まあドラマ的にはいいんですけど高橋みたいなムーブはよくなくて社交的に明るくやっていくべき!みたいになると私がショボ……となるのでこの辺の描写には過敏になってしまう。

ただ松岡も高橋の影響を受けてめちゃくちゃ変わっているので、逆もあるのは話的にそりゃそうだな。

 

というわけで小田原に行きます。

松岡の「何食います?」に対して高橋がかまぼこと答えるのですが、これは前回邪道ピザでカニカマと和解したくだりを引っ張っているとかなんでしょうか。分かりませんが。

 

ちなみにここで小田原までけっこう遠いっぽい描写だったのですが、話の舞台はどこなんでしょうね?

東京にしては咲子の実家の人間がゴリゴリの保守すぎる気がするのですが。

まあその辺は家によるとは思いますが、高橋の周りのモブも、都民はあんなに他人に干渉しない気がします。

東京だからと言って誰も彼も進歩的(という言い方もなんかムカつくが)なわけではありませんが、私は都民なので、実感としてこんなに保守的なアクティブ愚かモブばっかおるか?と感じました。

まあ私が人間関係を放棄することで人間関係のトラブルを回避しているタイプなのでそう感じるだけかもしれませんが……

あと東京にしては家がデカ過ぎる。金持ち?昔から住んでる人?やっぱ東京ではない?*4

 

小田原です。松岡のテンションがめちゃくちゃ高いです。うるさ。

高橋の「(松岡は)咲子さんに陽気レベルが似ている気がする」という発言はめちゃくちゃわかる。だから仲良いんでしょうけど。

この直前に高橋は「カズくんさんはいい人ですね」と言っているのでこれは褒めているシーンなのですが私はそこが嫌なんだよな~~!!!と思って見ていました。

 

松岡は「咲子が千鶴に電話したのは自分のことを相談しようとしたからだろう」と言っていましたが、これに対する咲子の反応が微妙な感じで、なんか違う用事もあったように見えたのが少し気になりましたが、私はそういうのを読み取るのが下手くそなので松岡が言っている通りなのかもしれません。

 

流れで千鶴が居る店の前を通りかかり、客の見送りで出てきた千鶴とエンカウントしてしまいました。咲子と千鶴を二人にして男二人はご飯に行きます。海鮮丼おいしそう。いいな。

松岡が咲子が出て行くことになっても本当にいいのか?と聞くと、高橋は今の暮らしは気に入っているから寂しいとのことです。へえ……

咲子に気を遣ってあの感じになっているんじゃなく今の距離感が気に入ってるなら、やはり高橋はウェットな感じの家族をやるのには向いてないのでは?

 

高橋はここで松岡に「あなたは恋愛感情を抜きにして家族になるってどういうことだと思いますか?」と聞くのですが、いやお前がそれを他人に聞くんかいと思いました。

恋愛脳が恋愛感情抜きの家族ってなんだよ!!と思うのはまあ分かるのですが、そもそも実際の家族だって別に恋愛感情だけでなるわけではないじゃん。

配偶者は現代日本では恋愛感情で選ぶことが主流ですが、そうではない人も居るし、別に家族って配偶者だけではないし、それこそ兄弟の配偶者なんかは血も繋がっていないし恋愛感情なんかないけどシステム上家族じゃん。そういう相手とだってそれなりにやっていくもんじゃないんですか?

まあ高橋的には「ドライなんすね」が引っかかっていて、今後どういう感じで行くか迷っているということなんだと思いますが、なんか家族を神聖視しすぎに見えます。

現実の家族って割とろくでもねえことも多いしそこまでキレイなばかりのものじゃないのに、疑似家族ネタだとやたらと神聖視されますよね。あんま好きじゃないです(個人の性癖です)

 

咲子と千鶴のシーンに移ります。千鶴が元カレと住むというのは嘘だったそうです。

要するに千鶴は咲子のことを恋愛的な意味で好きなことに気付いたので、咲子と一緒に住んだり友達で居るのは無理だなと思って離れたそうです。ええ……

これがアパートの内覧の時に気付いたということで、私が「あぁ男が居るってことねわかりやす〜」と受け取った変な間のところが、実は千鶴が自分の恋愛感情に気付いたシーンだったということでした。これは伏線回収としては面白かったのですがそんな急になることある?と思いました。まあ千鶴は1話でそういう気持ちって急に湧いてくるものなの!!(うろ覚え)と言っていたのでそうなんでしょう。

 

ちなみに千鶴が咲子のことを恋愛的な意味で好きなのでは?ということはなんと1話放送時点から予想していたツイッタラーが居たのですごかったです。私はそれを言われてもそうかぁ?としか思いませんでした。

フィクションにおいて同性キャラ間の恋愛感情は作中で明言されない限り本気にされなかったりネタ的に扱われがち、という問題はあって*5、私にもその傾向はあるとは思います。

でも男女キャラ間に関しても他人のツイートを見てえっそうなの……?そういうのではなくない……?とかやっている時も多いので、私はCPの性別に関わらず明言されたりめちゃくちゃ分かりやすいテンプレ描写をされない限り恋愛を認識できないだけかもしれません。

 

咲子は千鶴の告白(2重の意味で)に対して、やっぱり自分には恋愛は無理だということと、今恋愛抜きで家族になろうとしている相手が居るということと、また友達に戻れないかということを同時に言うのですが、これを同時に言うのは千鶴に対して酷すぎてウケました。虫が良すぎるだろ。

咲子にとってそこにさしたる意味が無いとしても、女に対する恋愛感情で悩んでいる女に対して、今家族をやろうとしている男が居るという話をして、その上でお前とは友達を続けたいって言うの、流石に相手に対する配慮が無すぎるだろうよ。

まあ咲子は自認したばかりなのでその辺を真面目に考えていないのも分かりますが、「自分にとって千鶴はすごく大事」と言っているけど内容はめちゃくちゃ自分本位ですよね。自分は何も譲歩しないけどお前はこっちに譲歩しろってことですからね。分かってんのか?大事って都合の良い存在として大事ってことかよ。

私はこのシーンを見ていやこいつクソみたいなこと言ってんなwwと感じない人とはあまり気が合いませんね。

私は、多数派が多数派であることを理由に正しいとされることに反対しますが、少数派が少数であればあるほど無条件に多数派から譲歩を引き出せるという考えにも賛同しないからです。そんな不幸バトル世界観はクソです。

 

結局千鶴が友達に戻るのは無理と言うので、千鶴の気持ちが落ち着くまでは離れようみたいな話になります。そりゃそうだよ。

 

これですが、ヘテロ対Aロマ・Aセクの構図だとヘテロ側ばかりが最大派閥マジョリティとして悪者扱いされがちなので、ここでじゃあ同性だったらお前どうなんだよ?という話を入れてくるのはドラマの構造的に真摯だとは思います。

千鶴に関して「同性の恋愛対象のことを思って身を引くというムーブがレズビアンのテンプレ描写ぽくてちょっとな」みたいなツイートが引っかかりまして、それもまあ全然分かるのですが、ヘテロのキャラに対してそれをやるのとAに対してそれをやるのはまたちょっとジャンルとして違くない?とは思います。

そういうテンプレ題材すらまだ全然出揃ってないのがフィクションにおけるAの扱いなんですよね。

あとこのドラマは割と教科書的で初級編な感じで、高橋も割とAのテンプレキャラみたいな造形をしているので、ある程度は初級編だからしょうがないところもあると思います。

愚かモブの愚か具合もめちゃくちゃテンプレですしね。これは千鶴が伏線回収されたので今後また何かあるかもしれませんけど。

なんなら優しいところはあるものの嫌な陽っぷりと独特のバカさであまり好感が持てない咲子が一番意外性あるかもしれませんね。この手の話の主人公ってオドオドウジウジ可哀想被害者ヒロインちゃんにされがちですし。

いやまあ私の好みじゃないだけで他の人は咲子推せるんですかね。どうなんすか?

咲子って作中でも丸岡、松岡、大学時代の彼氏、千鶴とめちゃくちゃ矢印向けられてますけどこういうのがモテるんですか?全然わからん。顔もあんまり可愛い感じじゃないし……(役者がブスだと言っているのではなく、メイクなどが美人キャラとして演出しているようには見えないという意味です)

まあ私が好きなタイプの女性キャラは作中ではモテなそうなタイプが多いのはそうなのですが、それにしても咲子は嫌です。

 

咲子が高橋に合流します。松岡は土産屋に行っていて別行動です。

咲子が暗い顔をしているからか高橋が「自分語りしますか?」と言い、それに対する咲子の答えが「語れないんです、今日は。分かんないから 恋とか愛のことが。」なのですが、こいつはいつまで恋と愛を一緒くたにしていくのでしょうか。

千鶴が咲子への恋愛感情を自覚するところの直前のポエムでも咲子は恋と愛をまとめていましたが、これについて今後なんかツッコミは入るんですかね?

恋愛は愛の中の一種だと思いますが、恋愛が分からないからといって愛全体を分からないみたいに言われるのはなんか違うじゃん。ていうか愛と恋って同列の概念じゃなくない?大分類と小分類じゃない?

Aに対して「つまり人を愛せないってコト?」というのは定番の勘違いとして色々なところで解説されていることなので、そのうち回収される気はしますが、千鶴はともかく今回の高橋もそこをスルーして話が進むのはちょっと違和感です。

 

咲子は「分かってあげたいのに、何聞いても分からないから何もしてあげられなくて」と言いますが、分かってあげたい~と思いつつ出てきたのがさっきの発言なんだったらちょっと……それは……頭悪い人か?

これを聞いた高橋は「最近カズくんさんは咲子さんのことをよく分かろうとしてますね」と言うのですが、ほんまにそうで、今回の千鶴に対する咲子のムーブは4話以降の松岡と比べてかなりクソです。

松岡がAの人たちのことを知りたいと言うので高橋が本や資料を渡したところ、松岡がそれを真面目に読んで付箋とかを貼りまくっているそうです。すごいな。営業として優秀そう。

ちなみにそこで映っていた本は明らかにこれでした。

www.amazon.co.jp

 

この本、頻繁に話題に挙がっているし、多分面白いんだろうし、そのうち買おうと思いつつ未だに買ってません。積み本が溜まってて……。

私は読んでいないので適当なことを言いますが、概ね高評価っぽいので、興味がある人は読んでみたらいいんじゃないでしょうか(適当)

 

あと松岡は、昼飯の時に高橋が聞いた「恋愛なしに家族になるとはどういうことか」という問に対して、「多分、相手の『帰る場所になる』的な感じじゃないすかね」と返していました。

高橋はこれを良い答えだと思ったらしく、咲子の思う家族にも近いかもしれない、と言っていて、それはそうかもしれんけど何故さっきの会話の流れでそれを言うのかは私がアホなのでよく分かりませんでした。どゆこと?思い出したから言っただけ?

 

高橋には帰ってもらって咲子と松岡の真面目な話になります。

松岡は咲子が温泉に行きたいと言っていたのを覚えていてお土産入浴剤をくれていい奴です。人が言ってることめちゃくちゃ覚えてるな。営業として優秀そう。

小田原到着シーンで咲子が毎年家族で温泉旅行に行っていると話していたのですが、松岡家もそうだったらしく、また被ってて嬉しいし、咲子と家族になって一緒に行きたいとか言います。これから終わるCPにいい感じのこと言わせてつらくさせるやつだ!

 

咲子は一緒に暮らして楽しいし居心地も良いし、毎日楽しいだろうけど、自分のために無理や我慢をさせたくないと言います。松岡はそれでも咲子が好きだからいいと言いますが、咲子は「分からないけどカズくんにとってそれが大事でそこに幸せがあるということは分かる」と言う。

 

なんかこういう話フォロイーとやってる創作BLでしたな……いや急に自分語りして申し訳ないんだけどマジで4話以降「創作BLでこの辺のこと話してたな」みたいなテーマが多いな……

 

松岡は「恋とか愛とかが幸せの全てじゃないってことは咲子が一番分かってるんじゃないのか」と言うけど、咲子は「だから私のためにカズくんの幸せ全部抜きにしてほしくない」と言ってて、ん?なんか話すれ違ってない?松岡は恋愛や性的接触を抜きにしても咲子と一緒に居たら楽しいって言ってるんじゃないん?

あと相変わらず恋と愛を並べて愛と恋が同一であるかのような言い方で話が進んでいくけど、なんか愛に対する圧倒的な解釈違いを感じる。

なんかさ~恋愛感情の需要と供給は合わなくても色々調整して一緒に居られるならそれは恋愛とはまた別の愛じゃん。それは別に片方がAとか、セクシュアリティが噛み合わないCPでも(難しいけど)できる筈で、それができるなら「恋とか愛が全てじゃない」じゃないじゃん。そこには愛があるんだから。なんで恋愛がないなら即ち愛も無い、って考えるんだ?早口オタクになってしまった。マジで最近創作BLでこの辺の話をフォロイーとしているので。気に食わねえよ。

 

結局咲子は松岡に幸せになってほしいからと「解散しよう」と言って、その後に「ごめんね、今までもたくさん傷つけたよね」と言うのですが遅いよ。千鶴に対しては気付かなかったのか?千鶴を泣かせたことで傷付けていたことに気付いたってことなのかな。千鶴は踏み台にされて可哀想だな。

千鶴のシーンもそうなのですが、個人対個人の関係の時に政治活動のノリを持ち込んで自分は少数派だから被害者!みたいな感覚でいるのマジでやめた方がいいですよ。個人対個人の時にそれをやるのは単なる人間関係のサボりですからね。わかってんのか。まあ咲子は単に深く考えてなかったアホというだけかもしれませんが。

 

咲子は自分がもっと早く自分のことを分かっていたらよかったと言うのですがそれはマジでそうだよ。よく今までググることすらせずに生きてきたね?まあここはドラマの展開的に仕方ないけどさ。

ちなみに自分の過去ツイートを掘ってみた結果、自分は2014年頃にAセクという語をツイートしていたので、その頃にはググれば出てきていたようです。尚この時期はAロマという語には辿り着けませんでした。私の検索がヘタクソだったのか情報が無かったのかは分かりません。

Aセクについてはその語を見つける以前もちょくちょくそのような内容で検索していたので、2014年頃以前には情報があったとしても辿り着きにくかったようです。

どちらにしても作中の現在が現実と同じなら、咲子はググればとっくに分かった筈なので、それまで疑問に思いつつも全く調べもしなかったのかぁふぅ~んという気持ちはあります。

まあこういうことを言うとおこられるとは思うのですが、私自身が割とそれについて考えたり調べていたのでふぅ~んとなってしまうんですね。

 

咲子が帰宅すると高橋が夕飯を作っていました。カニです。帰り道の北海道フェアで買ったそうです。

今回も高橋のうどん踏みがなかったのは残念でしたが、カニを両手に持ってピョコピョコ動かす高橋が可愛かったのでよしとします。

小田原に行く前はカマボコを食べたいと言っていた高橋ですが、夕飯を結局カニにしたのは、やっぱり自分には自分の好きなスタイルが一番合っていて、自分のスタイルを無理に変えなくても目指す家族をやれるんだ、と思ったとかそういうことなんでしょうか。

 

咲子が泣きながらカニを食って本編が終わりました。今回は引きが弱いですね。

次回は咲子の実家側で何か色々あるみたいです。妹の夫が浮気したとかなんとか。2話で愚かを見せつけてきた実家の人たちも千鶴のようになにか回収されるのでしょうか。

 

以降は本編外への感想ですが、口が悪いです。私は以降の部分について否定されたりしてもよいですが(よいのでブログにしている)、当事者やその他マイノリティの人にとっては攻撃的で不快かもしれないので、そういう方は以降読まないほうがいいかもしれません。さよなら~

 

あのね、こういうタイプの話とかそれを見た当事者の反応を見ているとよくあるんですけど「それはお前の個人的な人間関係の問題だろ」って思うことが多すぎるんですよね。めちゃくちゃ怒られそうですけど。

 

いや「無理解から無礼を働かれてムカついた」みたいな話とかはマイノリティ故の苦労として分かるんですよ。

でも「私が異性の友達が作れなかったのは世の中の恋愛至上主義のせいなんだ……!!」とかになるとそれはお前か所属していたコミュニティがクソだっただけでは?になりますよ。

 

例えば今よりAの知名度がカスだった数年前以前とか、田舎のリアルの話とかならまだ分かりますけど、少なくともツイッターしてる人間が現在の話として言ってたら流石にそれはお前の人間関係構築が下手なだけじゃんと思いますよ。

インターネット、割と普通に気が合う人間が居ますからね。まあ変な奴に絡まれたりもするけど。

 

別に異性のなかよぴフォロイーとか、非当事者でも気が合うし理解度の高いなかよぴフォロイーとか全然居ますよ。

そうじゃなくても当事者同士が繋がりやすいように色々イベントをやってるアカウントとかめちゃくちゃあるし、オフ会開催勢とかも居るし。

私は今まで当事者と繋がりたい欲がそんなになかったので知りませんでしたが、このドラマの関係者をフォローしたら関連でめちゃくちゃ流れてきた。

 

人間関係って、別にマイノリティとか関係なく自分で調整していかないと心地よい状態になるわけないじゃないですか。それはマジョリティでも当たり前のことですよ。それをサボって自分の属性のせいで何もかも上手くいかなーいみたいに言うのなんなん?

そういう根性だからいい感じの人間関係を構築できねえんだよお前らはよ~!!!

 

暴れてしまった。今回は以上です。長くなってしまった。

最後にフォロイーの小説の宣伝です。

kakuyomu.jp

宣伝したいフォロイーの小説は元々3つあり、たまたま最後の1つがこれだっただけなのですが、偶然にもタイムリーな感じになりました。何がタイムリーなのかは見ればお分かりいただけるかと思います。

ただ前回紹介したアレゴリー以上に要素としては小さいもので、本筋にはあまり関係ありません。でも私の推しCPなので見てほしいです。

 

ではまた。

*1:Hazbin Hotelの記事(両Aの福音ラジオ - oyasaibombの日記)の冒頭に書いた布教してきた人。

*2:私は普段から「CP」を「カップリング曲」のように、「2つのものをひとつに組み合わせること」の意で運用しているため、ここでもこう呼びます。私がオタク用語としての「CP」を使う時、2人が恋愛関係(=夫婦・恋人を指す時の「カップル」)であるという意を含みません。私の主食はキャラ同士の恋愛以外の関係性なので…… これの是非についてはこの記事の本題ではないのでハァ?と思っても今回は置いといてください

*3:公式のジャンル区分としては「コメディ」らしいけど全然笑うとこなくないですか?うどんを踏む高橋くらいですよ面白いの

*4:電車から分かるのではないかと思いましたが、都内の路線のように各線で色が決まっているやつではなく、幅広く使われている車両だったみたいでよくわかりませんでした。(JRの車両でシルバーの車体に緑とそれより細めのオレンジのライン... - Yahoo!知恵袋)電車に乗る前の景色を特定できる猛者が居たら教えてください。

*5:私は未履修のタイトルですが(サーセン)この記事(現実のレズビアンに目を向けたGL作品を『作りたい女と食べたい女』編集者インタビュー - wezzy|ウェジー)などが分かりやすいです