「恋せぬふたり」6話 愚かの帰還【感想】

前回記事はこちらです。

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今回は年越蕎麦の話から始まって冬だったのか……と思ったんですが、よく考えたら4話でクリスマスフェアがどうこうと言っていたし、3話でポイント特典で買ったコートをずっと着てましたね。

 

高橋家の年越蕎麦はあたたかい月見とろろにネギを散らしたやつで、咲子の家は天ぷらを色々用意したざるだそうです。うちもざるですね。でも月見とろろいいな。

高橋が「ざる……寒いのに?」と言うところの声が無駄に良いです。邦ドラマ声の良い「ざる」トップ10には入るんじゃないですかね。知らんけど

 

というわけで夕飯は天ざるになりましたが高橋は除夜の鐘を聞きながら年越しうどんを食べるそうです。

高橋「細く長く生きる、なんて言いますけど、なんで両方取っちゃだめなんですかね、太く長くたっていいじゃないですかね」

まあたしかにな。

高橋は先に一回寝てから日付が変わる頃にまた起きてきますみたいなことを言っています。器用だな。私は一度寝たら朝まで起きられません。

 

OPとタイトルが入って年が明けました。

咲子が行ったAセクのリアルイベントの様子が少しだけ映されます。私はそういうのに行ったことがないので普通にへ~と見ました。

ここでは「はっきりAセク・Aロマと自認しているわけではない人」と「ロマンティック・Aセクシャルで恋人を見つけた~!と喜んでいる人」の二人が出てきました。

 

一回そのシーンは終わって咲子が帰宅すると何故か高橋家に妹・みのりとその娘の摩耶、あと松岡まで居ます。

妹「お姉ちゃんさぁ正月なのにお兄さん一人置いて遊びに行っちゃダメじゃん」

うるせえな

最初から愚かが飛ばしてきますね。

 

高橋曰く、松岡は4話のものであろう合鍵で勝手に入ってきたとのことです。「合鍵返してください」と言っているのに無視されていて可哀想です。

妹は2話でお土産に持っていった酒の紙袋を見て酒屋に行って住所を聞き出して勝手に訪ねてきたそうです。は?

妹「紙袋のぉ、裏に書いてあったぁ、酒屋さん行ってぇ、そこのおばさんに場所聞いたらなんか教えてくれたwww」

キモ

 

松岡は「探偵じゃん!」とか言ってるけど普通に他人の個人情報漁ってる奴はキモいだけだし引くよ

 

高橋が咲子に何故か「ごめんなさい、あの人すごいおしゃべりなんです」と謝っていますが謝るのは高橋ではないと思います。ていうかこの時代に客の個人情報を漏らす店って無理すぎるんですけど。

こういうところも田舎か?という感じですが結局話の舞台はどこなんでしょうね。

 

1話で近所のお節介がどうのと言っていた時も思いましたが、高橋も咲子も引っ越してアクティブ愚かモブが居ないところで暮らした方が絶対QOL上がると思います。まあでもこいつらは一緒に暮らす相手は居たほうがいい~というタイプなので地域の人間関係を切るのは嫌なんでしょうか。

まあ実家と縁を切るのは経済的にコストがかかるのは分かりますけど、できることならそうしたいよねみたいな話すら出てこないあたり、結局このドラマが「言うても家族(とか地域とか)って大切だしいいもんだよね!」という方針なんでしょうか。嫌だな。

 

咲子が「いや迷惑かけてるのはこちらなので」と言うと妹がまたナメ腐った半笑いで「あじゃぁ迷惑ついでに、今日泊まっていいすか?w」とか言い出す。なんだこのクソアマ?

なんか妹の話によると夫・大輔が浮気したそうです。クソどうでもいいな……

あと2話の時は特に重要ではなかったので書かなかったのですが妹は今二人目を妊娠しています。

 

妹が前から夫が怪しかった~とか携帯のGPS辿ったらホテル行ってたから離婚しようって手紙置いて出てきた~とか色々喋り始めますがまず口調の馴れ馴れしさがすごい。

高橋とは2話の険悪な場以来だし松岡とは初対面のくせにめちゃくちゃタメ口でナメ腐った態度を取ってきます。キモい。

まあでも高橋はともかく咲子は職場で他人のペンネームを大声で喋る奴だし、松岡は上司の話を遮って初対面の咲子にタメ口をかます奴なので、この話のキャラが平均して無礼ということかもしれません。嫌すぎる。

 

妹は無限に愚痴を垂れたそうですが高橋が遮って「その話後にしませんか?」と言います。

娘が虚無の顔をしています。

無礼な大人共はガキにまで気が回らないということですね。草

ちなみに私はカスなのでガキにまで気が回らない側ですので偉そうに草とか言っている場合ではありません。でも他人の個人情報を漁ったりいきなり家に押しかけて偉そうな態度を取ったりはしねえよ。

 

咲子がなんか出前でも取ります?と言うと高橋が自分から「邪道ピザどうですか」と言っていてこいつ……気に入ってる……。

 

夜です。咲子、高橋、松岡の3人がまったりしているシーンで、昼間のリアルイベントの回想が入ります。

別に誰かと一緒に住むとか要らんくね派2名。パートナーだけど一緒に住んではいないという女性2人組。

ここで台詞があった4人は全員女性でしたが、7人のグループの中には男性も1人……2人か?分からんけど居ますね。

 

最初に「皆さんは誰かと暮らしたいとか考えますか?」と話し始めた人はスーツ姿に眼鏡、後ろで髪を結んでいて、参加者の中でも畏まっている印象です。仕事の格好のまま来ているような真面目っぽい雰囲気ですが、「家族、うちには正直分かんないです」と意外にも一人称はくだけた感じです。

 

次に「私も。一人でも毎日楽しくて満足なので」と発言した人はふわっとした感じのゆる巻きヘアです。

 

パートナーの二人組は、片方が高い位置でお団子、もう一人は金髪のショートへアにマゼンタのトップス、両方ともピアスもしていて比較的ファッショナブル(言い方)な感じで美容院とかに居そうな雰囲気です。私は陰キャなので美容師のイメージが古いかもしれませんが

 

グループの中や他のグループも地味めな人も居れば強火の格好の人もいます。

尚最初に出てきたAロマ・Aセクをはっきり自認しているわけではない女性は何故か着物でした。正月だからか?気合入ってんな

 

このイベントについてはスタッフブログでも取り上げられており、考証チームのこだわりシーンだったようです。

www.nhk.jp

 

……本作で「アロマンティックやアセクシュアルはこういう人たち」というステレオタイプな像が生まれないよう、イベントシーンで可能な限り、様々な当事者の姿を描いていただけるよう調整しました。(当然、これらが全てではなくごく一部です) 今回は咲子と高橋など、関係性についての話が中心となる分、「一人で生きていくのが楽しい人」が見えにくくなるため、特にこの部分についてはイベントシーンで描いていただくようご相談しました。

 

やるやん(ウエメセ

正直この話に限らずA当事者の語りは何かとパートナーほしい派・パートナーと上手くやってます派の声がデカかったりよく取り上げられたりしがちで、そうでもない自分はケッとなりがちなので、ここはふーんやるじゃんとウエメセになりました。

細かいことを言えばパートナーが居ないことを「一人」と言うのはモヤモヤするのですが、まあ尺も無いので仕方ないか。この話についてはまた別の記事にしたいです。

 

スタッフブログでは主に考え方の違いとか、Aセクの中でも恋愛的志向は色々あるという部分の話をしているのですが、個人的にはファッションも気にして見ていました。

この手の啓発系フィクションにおけるAのキャラって、「恋愛市場に適応できない」ことの分かりやすいアイコンとしてなのか、地味め・大人しめのキャラデザになっていることが多いんですね。*1

実際に恋愛やモテを意識してファッションを頑張る人が居るのは分かりますが、別に服やオシャレ自体が好きという人も普通にいるのは、Aとか関係なく分かりますよね?

ですので、ここでA=地味or中性的、(恋愛市場において魅力的でない)もっさりめの容姿、みたいな雑テンプレへの逆張りっぽい、普通に身嗜みに気を遣っているっぽかったり強めのファッションをしている人が出てきたのは個人的評価ポイントでした。

まあ高橋は作中でもイケメンとか言われているので普通にカッコいいのかもしれませんが、私が高橋のようなファッションがよくわからないので全体がカッコいいのか顔だけ良いのかはよくわかりません。

 

その後イベントでは子供の話題に流れ、咲子は他の参加者から「パートナーと将来のことをちゃんと話した方がいい」「A同士で友情結婚している人も居る」などと言われ、将来のことを全然考えていなかった自分に凹んだそうです。

高橋は周りに合わせて考える必要はない、将来や子供のことを全く考えないという考え方もある、と言います。

まあ考えた方がいいんじゃねえのとは思いますが、それは別にAとか関係なく将来について資金繰りなどを考えておいた方がよいのは誰でもそうだし、かと言って何も考えていない人は別にマイノリティじゃなくても居るでしょうしね。あとシンプルに生活が苦しくてそれどころじゃねえという人も多い。

少数派はロールモデルが確立していない故に考える必要に迫られがち、というのはありますが、少数派であることを理由に考えていないことを多数派よりも悪いみたいに思う必要は別にないんじゃないですかね。結果的に自分が困ることはあるかもしれませんが……。

 

既に仲良しの3人でいい感じ(恋愛的な意味ではない)の空気になっていたところに妹が「え~お兄さん優しい~w」とかまた不快な半笑いで混ざってきました。

妹「私だったらぁ~、将来のことも考えないで家族になりたいとか言ってんのぉ?wとか言って怒っちゃうかもwwッハハww」

うざ

こいつ他人の家で何故こんなに横柄なんでしょうか。親しくもないのに礼儀が無い。

妹が想像している「将来」は知りませんが、今後については平均的な人間よりは今真剣に考えていると思いますけどね主役二人は。まあ咲子は能天気だし色々ガバガバではありますが、必要に迫られて考えている感じか。

 

妹はナメ腐った半笑いで残りのピザをつまんでいますが、咲子は妹にムッとするような素振りもなく「ピザあっためたら?」とか言っています。

妹の「いやだってさ?普通将来一緒に居たいから家族になるんじゃないのw」という何が言いたいのかよく分からん発言に松岡が「いやみのりちゃん、普通も人それぞれだから」と返して徳の差を見せつけてきます。松岡の短期間での変わりっぷりがすごい。有言実行の人間ですね。

まあこれだけバンバン変わっても結局咲子と家族になれなかったのは松岡の気持ちを思えば気の毒ですが、それはそれとしてあの後も遊びに来て仲良くしてくれるのはめちゃくちゃすごいことです。いい友人だね。松岡的に良い友人って言われても複雑だろうけど。

 

妹の発言は、子供をどうするかと当人同士が将来一緒に居たいかどうかは別の問題だし、2話で高橋が言っていた「自分たちなりに家族になれないか模索している」みたいな発言を全然聞いていなかったんだな~という感じで、ただただ咲子をバカにしたいだけなんだろうなという感じです。

 

妹「私はずぅ~~っと将来のこと考えてきたよ。結婚してぇ、次子供。そんで摩耶生まれたらぁ、次家。で家買ったらぁ、次二人目。ってなり……こう大人すごろくを一個一個こうマス進んでいく感じ?」

松岡が持ってきて娘と遊んでいた人生ゲームの駒を雑な手付きで動かしながら喋っています。他人のものの扱いが雑。

人生観がめちゃくちゃ保守的でウケます。この話もしかして昔が舞台ですか?

めちゃくちゃ保守的なロールモデルをただ鵜呑みにしてきただけで「将来のこと考えてきた」とは笑わせますね。いかにも傲慢マジョリティ仕草といった感じです。

少数派にはそういうロールモデルが無いから、今咲子や高橋はどうしていくか模索しているんですけどね。*2

本当にそういう人生が幸せだと思ってそれを選んで目指しているのならそれは全然良いし、この時代(昔が舞台ではないなら)に子供を二人産んで育てようと考えるのはすごいことなのですが、2話や今回を見る限りこいつがそうだとはあまり思えません。どうせ深く考えずに流されて生きてきたから咲子へのマウントに余念がないのでしょう。

 

散々マウント取った後に「までも結局浮気されてんだからぁ~私が家族について語る資格ないよねwwッフフっw」と続ける妹。被害者仕草まで欠かさない。

高橋は「そんなことはないと思います」とかフォロー?を入れていますがなんなんでしょうか。

 

空気が悪いからなのか単なる興味なのか松岡が妹に「旦那さんから連絡は?」と聞いたところまた妹の愚痴が始まります。

連絡は来ているけどシカトしているし、夫の匂わせ投稿から浮気相手のSNSを特定してメッセージを送りつけたそうです。クソどうでもいいな。

 

ここで出てきた浮気相手の写真がAセクイベントに来ていたスーツの人と似ているという酷い事故が起きており、監修の人がわざわざツイートしていて笑いました。

 

先に引用したスタッフブログにあった通り、イベントに来ていた人達は取材協力した当事者が演じていたらしいので、多分偶然の事故なのでしょうが、最悪の誤解すぎて草です

 

妹が浮気相手んことを絶対訴えてやる~とかイキった後に「後は大輔次第かな」と言ったところから怒涛の愚かパートが始まります。

「浮気って離婚したくなるほど嫌で傷つくんでしょ?だから離婚するって手紙も置いてきたんじゃん」と聞く咲子に、娘も二人目も居るし父親が居ないなんて可哀想だから簡単には決められない、と返す妹。

それに咲子が「えっじゃあ本当は別れたくないってこと?」と返していてここはシンプルに咲子がバカ。なんで今の流れでそう思うんだ?

妹が「ハァ~うるっさいな……」と不機嫌アピールをしてから「子持ちでシングルになる怖さやこれからずっと一人なんじゃないかっていう孤独さはお姉ちゃんには分かんないんだと思う(意訳)」ということをネチネチした口調で言うのですが、これに対する咲子の反応が「でもみのりには摩耶ちゃんが……」でなんかもう、バカ。

妹が「だからぁ、子供とそういう相手は別なの!」とキレるのですが、まあこれは普通に咲子がバカなのですが、妹も特に良いところが無いので愚かVS愚かを見せられてつまらないです。

 

普通に経済的な問題とかを全く考えずに子供がいるじゃんとか言い出すのはAとか関係なくバカだろ。

さっき平均的な人間よりはこれからのことを考えてるんじゃない?とは言いましたが咲子の世間知らずっぷりもすごいですね。なんなんだ?

制作側はどういうつもりで咲子をこういう頭の悪いキャラにしているんでしょうね?

行き当りばったりな方が話を雑に回しやすいのかもしれませんが、こういうセクシュアリティとか関係ない部分で恐ろしいバカを晒してくるのはなんか、なんなんですかね。

 

キレた妹が子供が居ればいいって人もいるかもしれないけど私は違うの!と言った後に「もうさあ、お姉ちゃん本当分かんないんだったら黙っててくんない?」とか言い出すのですが、吉牛されたいなら2話で既に分からんって言ってる咲子のところに来なければいいんじゃないですかね。だから結局咲子にマウント取って気持ちよくなりたいだけなわけでしょ。

 

険悪な空気に気を遣って高橋と松岡がお茶を淹れに行こうとするのですが妹が更に愚かを重ねてきます。

妹「いいよねお姉ちゃんは。誰かを好きにならないってことはさぁ、こういう苦しみとも無縁なわけでしょ。人生楽だよね~w 何だろう、そーゆー、何もない人生の方が」

わ~死ね

 

松岡が「今のは無い、言い過ぎだよ」と入ってくるのですが「言い過ぎ」って何なんですか?言い過ぎっていうのは一定の正当性はある主張に対して言うことじゃないんですかね。

妹は「そうだね、今のは八つ当たり。今のなし、ごめん」と言っていますがナシじゃねえんだよカスがよ

 

なんかシリアスなBGMが流れて咲子が泣きそうな顔をしていますが、愚かと愚かがぶつかって爆発しただけの場面を見せられてこっちはひたすら不愉快なだけなんですが、どういう気持になるのを想定されてるんですか?何?

 

松岡は翌日用事があるので帰ります。妹が咲子に「悪いな~とは思ってる、いろいろ」と言ってて咲子が「頼りにしてくれて嬉しい」とか言ってるんですが、なんでカスが暴れた後に結局甘やかされてるところを見せられなきゃいけないんですか?

 

妹は母親達にこれ以上心配事を増やしたくないからこの状況で実家には帰れない、と言っていますが、だからって高橋の家に勝手に上がり込んで無礼な態度を取るのは許されると思っているんでしょうか。

まあ妹は「咲子が既に実家に心配をかけているから実家には戻れない」と思っているらしいので、そもそも咲子がちゃんとしていれば実家に戻れるのだから咲子も悪い、と思っているのかもしれませんが、高橋や松岡に対しても無礼な態度を取っているので普通にカスです。

 

なんか妹が正月実家に帰ったらめちゃくちゃ残り物が多くて、母親は咲子が帰ってきてもいいようにと用意していたけど帰ってこなかったので不貞腐れていたみたいです。

父親が咲子がいつ帰ってきてもいいようにでしょ、と言ったら「言ったよね!作りすぎただけ!!」とか喚きはじめて2話といいこの母親はガキか?

2話であれだけ失礼なことを言っておいてよく被害者ヅラして不貞腐れられますね。咲子は二度と帰らない方がいいと思います。まぁどうせこの話は作風的にそのうち和解しそうですけど。ムカつくな。

 

 

翌日妹は色々考えたいとか言って、咲子と高橋で娘の面倒を見ることになります。

流れで将来の夢の話になり、高橋は自分の現状を部分的に夢が叶っている「ベストではないが、ベターではある」と評価します。

「人生思い通りにならないし、折り合いをつけていかないと」と言う高橋に、咲子が「じゃあ私たちのことはなるべくベストを目指しませんか?」「年越しうどんと同じで、全部取りの精神で!」と言うのですが、何が「じゃあ」なんだろう。折り合いをつけないと、と繋がってなくない?

 

その後咲子と高橋が娘を散歩に連れて行ってから戻ってくると、何故か妹の夫が居ます。

妹は「どうしても話したいって言うから。」とか言っていますが他人の家に家主が居ないのに勝手に人間を入れるんじゃねえよ。なんでこいつこんなに失礼なんですか?

 

ここから妹と夫がギャーギャーと喧嘩をするのですが、夫は自分が悪い癖に泣き始める、浮気した分際で子供を盾にするなどのクズムーブをするのですが、ここまでで妹にも全く良い印象が無いため、「他所でやれカス共」以外の感情が1ミリも湧きません。

妹は普段から子供の世話は辛くても全部私ばっかり!!とかも喚き始めるのですが知らねえよの気持ちしか湧きません。別にそれを責めるのはいいけど関係ない高橋家でギャーギャーうるせえんだよ。

 

いや別に浮気はクソだし、シングルマザーは大変というのも分かりますよ。いや分かってはないんでしょうけど、それ自体をどうでもいいと思っているわけではないです。

でもだからって他人の家で不貞腐れて吉牛待ちして思い通りにならなかったら暴れて他人を侮辱してギャーギャーギャーギャー騒いでる奴を見て思うことは「迷惑~」しかないですよ。

 

高橋は今回ずっと散々な目に遭っていてキレていいと思うのですがここで言うことが「摩耶ちゃんの前でやめてください」だし、しかもこれが鬱陶しいから無難に娘を持ち出しているみたいなのではなく本気で心配しているみたいな様子でよくわかりません。怒れよ

 

騒いだせいなのか妹が破水して場が有耶無耶になります。

高橋は病院で眠った娘に上着をかけてやっていて、なんか終始娘のことを気にかけています。

産気づいた妹が「夫のこと許せるのかな……浮気されて別れたくないって言われて、一人にならないって安心してる自分も居て、本当にバカ女すぎて嫌になる……」とか言っていますが妹のいいところの描写が何一つ無いので知らねーよバカ以外の感想がありません。咲子はバカ女じゃない!とか言ってるけど姉妹揃ってバカですよ

咲子はなんか泣きながら「恋愛とか夫婦とかわかんないけど、みのりが大事にしたいものを大事にしてほしい!」「みのりがどんな答えを出しても絶対応援する」「この先ずっとずっと味方だから」とか言ってなんかいい雰囲気みたいになっていますが何を泣いているんでしょうか。

劇伴も何かいいシーンのような雰囲気を出していましたが私は終始は?という気持ちでした。どういう気持で見ることを想定されているシーンなんだ?

 

夜が明けて無事子供が生まれ、夫は面会拒否されていました。草

夫は咲子に向かってどういうことですか!?俺の子でもあるのにおかしいですよね!?とか言っていますがもう帰れよ知らねーよ

 

咲子の両親が病院に駆けつけてきますが、母親が高橋を見た時の「あなた……」の言い方がウワッて感じで失礼な奴だな

 

父親の方は夫が浮気したということをその場で知って夫を殴ろうとしたり、ゴネようとする夫に「帰りなさい」と静かに圧をかけたり、高橋に「娘と孫娘が世話になった」とお礼を言ったり、割と良い人なんだろうなと分かる感じのシーンです。

父親は2話の険悪なシーンでも、分からんなりに「娘であることには違いない、帰ってきなさい」と言って咲子を受け入れるようなことを言っていたので*3、実家の中ではだいぶ良心的な部類のようです。

父親はお礼の後、更に高橋に「この前は失礼な態度を取ってすまなかった」と謝罪して頭を下げます。ま、まとも!!

今回の妹がふてぶてしく「今のナシ、ごめん」とか言っただけで終始カスだったのと比べると至極まともな謝罪でびっくりしてしまいますね。平均値が愚かすぎる。

 

父親は「咲子も元気そうで良かった」「こんな形だけど会えてよかった、ね、お母さん」と続けます。徳を積んできますね。咲子や高橋のことを理解できるかはともかく、子供のことを想っているし優しい人だと伝わってきます。

一方母親は高橋とも咲子とも目も合わせません。腹立つババアだな

 

家族達が赤ちゃんを抱いてキャッキャしているシーンで「まやおねえちゃんだよ~^^」と言っている娘が可愛いです。今回の貴重な癒やし枠、娘。

赤ちゃんを抱っこしている咲子を穏やかに見つめて「可愛いですね」と言う高橋。えっそれは不穏。

 

 

翌日、雨。

赤ちゃんを抱かずに帰ったことを失礼じゃなかったですかね?と気にする高橋。

 

前シーンの後っぽい時間軸で妹に「お姉ちゃんは母親になる気ないの?」「お兄さんが子供欲しいって言ったらどうするの?」と言われたのを思い出している咲子。

別の場所で「私達が夫婦になったらすっごい可愛い赤ちゃん生まれそうじゃない?」と言っている昔の女っぽい人のことを思い出している高橋。

誰だ……?顔が覚えられないのでもう出てる人なのか分からない。

更に昔の女っぽい人が赤子を抱っこして高橋にも抱っこしてみる?と聞いているシーン。どゆこと?

なんか何も分からんけど次回から高橋の過去話が始まるという雰囲気を醸して6話終了です。

 

 

う~ん、不愉快ですね!

さて、不愉快なだけではありません。序盤に引用したスタッフブログは読みましたか?あの中に恐ろしい文言があります。見ていきましょう。

 

(今徳):もちろん、みのりの状況もありますが、みのりのセリフの中には攻撃的な表現もあったので初めて見たときは驚くとともに、咲子に感情移入してつらい気持ちになりました。

(中村):結構きついセリフでしたよね。。みのりも様々な要素を抱えてしんどそうな様子でもあったので複雑ですが…。見ている人に必要以上の負荷がかからないよう、周囲にフォローのセリフを入れてもらうようご相談もしました。

 

えっフォローしたつもりでこれなんですか????

フォローってどれのことでしょうか。松岡の「言い過ぎだよ」以外になんかありました?

松岡はまあ良い奴だし、最悪な状況の中で気を遣ってくれていたのは確かですが、フォローとしては正直イマイチな印象でした。

 

私はこのドラマの全体的な作風、つまり分かりやすく愚かなモブ達や、話の都合で都合よく愚かになったり賢くなったりするキャラ、キャラのレスバのヘタクソさなどを見て、それは「そうしようとしてそうなっている」のだと思っていました。

汚い言い方をしますが、つまり制作側は「咲子てゃはぴゅあで優しい聖女ちゃま❤愚かモブにひどいこと言われてかわいそかわいい❤ゆるちてあげる咲子てゃマジ聖女❤最カワモテモテヒロインちゃそ❤」という性癖でそういう風に話を作っているのかと思っていました。

しかしフォローしたつもりでお出しされたのが今回の話だったならシンプルにヘタクソなのではないでしょうか?

 

いやまあ考証チームと制作側は違うので、考証チームは真面目にフォローしてほしかったけど制作側は総受けかわいそかわいいヒロイン咲子てゃ❤だったのかもしれませんけど。

こうなってくると前回の咲子から千鶴に対する「私は恋愛分からんし男と同棲するけどお前は今まで通り友達でいろ」というクソ極まりない態度も、私は「マイノリティが常に被害者なわけではない」という露悪なのかと思っていましたが、もしかして単なる上手くいかない><咲子てゃかわいそう><シーンだったのか?と思えて怖くなってきました。

もうわからんよ。

 

松岡の微妙なアレ以外のどれがフォローだったのか私には分かりませんでしたし、私はもっと咲子や高橋が妹にキレてほしかったです。

特に高橋には正直ガッカリしました。ドラマ的には子供に対して思うところがあるから、ということなんでしょうけど、インターネットでトゲトゲしているマイノリティの癖に妹のクズムーブを黙って見ているだけなのは残念すぎます。ネット弁慶がよ。

松岡に対してはけっこう色々言っていたのに、なんで今回はレスバでクソの役にも立たなかったんでしょうか。相手が女だから?妊婦だから?ムカつきます。

 

それに高橋、2話で咲子がキレたのを「かっこよかった」「嬉しかった」と言って、咲子と「味方ですね」と言っていたじゃないですか。

あれがあったからこそ今回高橋が怒ってくれたら流れとして綺麗だったんじゃないのかと思うんですけど、実際言ってたことは「摩耶ちゃんの前でやめてください」だけって。

味方ってなんだったんだよ。

今回出てきた「味方」というワードが、散々無礼を働いた妹い対して咲子が言った台詞だったのも最悪です。

 

別に妹を徹頭徹尾クズとして書くならそれはそれでいいんですが、途中からなんか有耶無耶にいいシーンっぽい雰囲気を出してきたのがマジで分からないです。

妹も大変なんだ~みたいな要素はチラチラ出てきますが、だからといって咲子や高橋に無礼を働くことの免罪符にはならないし、良い所は何も出ていませんから、終盤いい雰囲気っぽくされてもは?何故?としかなりません。

咲子が味方だから!とか言っていても、咲子が優しいとかより、「いやそんな奴に優しくしなくていいでしょ」としかなれません。

咲子がそういう雰囲気に流されていい感じのことを言うキャラなのはまあ分かるのですが、それならそれで、別のキャラが妹の言動にもっと怒ったりしてくれた方が見ている当事者としてはストレスが少ないのではないかと思いました。

 

松岡の「言い過ぎ」に引っかかったのもそうなのですが、この話でクズムーブしかしていない妹に結局咲子が優しくする、という流れだと、まるで妹の侮辱に一定の正当性があり、AセクやAロマはああいう人間を許して寛大さを示すのがよい、みたいに見えるんじゃねえのかとムカつきます。

なんだ?マジョリティ向けに腰低くしていけってこと?Aがブチギレて過激なこと言ったらウケないからか?クソだな~。

 

こういうのが嫌だから私は卓や交流で侮辱されたらブチギレてレスバするようなキャラを作り続けます。

*1:前に感想記事(『わたしのアスチルベ』読んだ - oyasaibombの日記)を書いた『わたしのアスチルベ』の主役・あおいも、「男ウケを意識した服を着ていたけど、自認して吹っ切れたので自分の好きな服を着ることにしました!」と言ってショートヘア・眼鏡にして、職場でも「明るくなったけど見た目は地味になった」と評価されるなどしている。もう片方の主役である奏は銀髪?だし絵は可愛くて芋っぽくはないけどユニセックスな感じのファッションだった

*2:今の時代シスヘテロでもこんな古いロールモデルを盲信している人は少ないんじゃ?とも思うがまあそれは別の話として

*3:ここに対しては「あそこで”帰ってこい”なんて分かってない」という反応も見かけたのですが、他の奴らがクソすぎたのと母親の愚かゲージが振り切れていたので私の中では相対的にだいぶ印象がマシでした