「恋せぬふたり」なんか死ぬほど見たやつ【感想】

火曜日に見て火曜日に書き始めたのにいつの間にか週末になってた。

労働はクソです。

 

恋せぬふたり - NHKwww.nhk.jp

 

見たけど、クソつまんなくて、めちゃくちゃ機嫌が悪いです。

私としては本当に時間をドブに捨てたぜ……って感じなんですけど、まあ好きな人は好きなんでしょうねぇ〜って感じです。

実際Twitter検索しても好意的な反応が多いっぽくて、まあその人たちがいいならいいんですけど……でも私好みではない。

なんか、嫌。悪いとかではないけど嫌。個人の好き嫌いの話です。

 

一つだけ良かったところがあって、高橋一生の低音が良かったです。

私は普段ドラマを全然見ないので俳優のことを全然知らなくて、高橋一生の印象は岸辺露伴しかありません。

別に高橋一生ファンではないのですが、岸辺露伴が良かったので高橋一生なんだなぁ、と思って見ました。今回の高橋(役名)も割といい感じでした。

高橋役高橋一生

高橋(役)がいい感じなことだけで耐えたって感じです。高橋(役)が居なければ耐えられなかった。

 

いやボロクソ言ってますけど、好きな人は好きなやつなんですよ。

無難だし、割と予想通りでもありました。

でもあまりにも予想を超えてきた部分がなくて、驚きがなくて1話が退屈でした。

 

まあ良く言えば基本に忠実なんだと思います。

そして多分地上波のドラマでこういうテーマを扱うのは初めてだろうから、基本に忠実にやるのは間違ってないんでしょうね。

 

でもね……でもこれ、見た印象が、めちゃくちゃ「Twitterで定期的に回ってくるつまんねえ啓発漫画」なんですよねぇ……

 

啓発漫画も好きな人は居るし、需要はあるし、それに救われる人も居るし、それを地上波でやることには意義がありますよ。分かりますけど。

でも私は好きじゃねんだよなあ…………

 

まあ予想通りに私向けじゃなかったというだけです。

でもあまりにも私にとってつまらなかったので時間返せの気持ちになってる。

やっぱり体力が無いとだめですね。ドラマ見ただけなのにめちゃくちゃ「わざわざ見たのにつまんなかった……」という損した気持ちが湧いてくる。元気が足りてません。

 

ていうかこのブログ、ほとんどの記事で「私向けじゃなかったんだよなあ……」て話してない?もうだめだわ。

「つまんなかったらはてなでどつき回せば元は取れる」と思って突撃する流れができててよくないですね。

でも本当つまんなかったからはてなでどつき回すしか感情の行き場が無い〜。

 

見なきゃ良かったじゃんとも思うけど、もしかしたら面白いかもって思うじゃん……これからどうなるか分からないし……でも1話時点ではつまんないです。

これから面白く…………ならなそうだな…………

高橋の扱い次第では少し俺得になる可能性もあるかもしれない。

俺得って最近聞かないな。

 

ドラマタイトルから記事を見に来た人が居るかも知れないので一応言うとこれは当事者感想です。

 

ここから内容に触れた感想を書きますが、つまらなくて二周目をしたくないので、うろ覚えで細かいところが間違っているかもしれません。

まあ合わなかった奴が文句垂れてるだけなのであまりアテにしないでください。毎回言ってるなこれ。

 

内容なのですが、本当に「Twitterで定期的に回ってくる啓発漫画」って感じです。

原作なしですが、1話の内容がどこかで見たようなシーンの継ぎ接ぎ。

ラストシーンは少し意外性を出しているのでしょうが、そこまでがどこかで見た展開しかなくて退屈なので、そこまでの退屈さをひっくり返せるだけの面白さに感じられませんでした。

 

まず主人公が女で、恋愛が理解できないせい(?)で職場での恋愛前提トークに付いていけないシーン。

上司や後輩の「恋しない人間なんていない」「本当にそう!」みたいな会話(細かいセリフのニュアンスは忘れました)、それにう〜ん?みたいな顔で首を傾げる主人公・咲子。

もう死ぬほど見たやつですね。

 

そこに登場した高橋役高橋一生が、一通り喋った後に「あと、恋しない人間、居ると思いますよ」と魅せゴマをやって、ハッ…!となる主人公。

死ぬほど見たやつですね。

 

そして主人公があくまで仕事上の意味で気にかけていた後輩が勘違いして「他の男とあんな風に喋って!」「俺たちいい感じでしたよね!?」「先輩も俺のこと好きでしょ!?」などと勝手に暴れて、「あたしが悪いの……?」と困惑する主人公。

死ぬほど見たやつですね。

 

女友達と飲みながら、「あたしが悪いのかな?」「悪く無い無い!そいつの勘違い!」と会話する。

主人公が昔から恋愛系の話題に付いていけないタイプだったことを女友達から語らせ、ついでに「アタシも最近、恋とかもういいかな〜って感じ」などと抜かす。

やっぱりそうだよね〜!と言って盛り上がるが、まあこの女友達は結局ヘテロで後から主人公可哀想に使われるんだろうな〜というのが見え見えのシーン。

死ぬほど見たやつですね。

 

強いて言うならここで女友達が「アンタも勘違いさせてる」みたいなクソアドバイスをしないのはやや珍しいかもしれませんが、これに関しては後輩が一般的な人が見ても「それは勘違いやろ」って感じの勘違い人間だったので、まあこんなもんでしょう。

 

女友達とルームシェアするという話になり、舞い上がる主人公。

実家でそれを報告する流れで、家族から結婚がどうの子供がどうのと圧をかけられる主人公。

死ぬほど見たやつですね。

 

ウッキウキでルームシェアの準備をするシーンがいくつか入ります。

「そんなものはどちらかに男ができるまでの期限付きなんだから、そんなに頑張って準備する必要はない」とアドバイス(?)をする上司。(上司じゃなかったかも。うろ覚え)

クソですが正しい指摘です。どうせそういう展開になることは見え見えなので。

部屋を内覧して、決まったらしい主人公と友達のシーン。

「やっと見つけたね、愛とか恋とか面倒臭いものがない、あたしたち二人のお城……❤️」みたいな変なポエムを言う主人公。うわキモいよ~。愛と恋は違うし。

表情の見えないアングルで「……うん」と妙な間を置いて答える友達。あーはいはいもう男がいるわけですね。分かりやすい。

分かりやすいのはいいんですけど、分かりやすいので後のシーンで「あーはいはい」としかならなくてダレます。

 

結局友達は元彼とヨリを戻すことになりルームシェアはなかったことになる。でしょうね。

「好きなんだからしょうがないじゃん!そういう抑えられない気持ちって突然湧いてくるものなんだよ!」などと突然喚く友達。なんだお前。

そして別れ際に「咲子も運命の人見つかるといいね」とか言って居なくなります。

死ぬほど見たやつですね。

 

夜の公園のブランコで分かりやすく落ち込みつつ、「恋愛 しない人」みたいなキーワードでググり始める主人公。

ここで恋愛しない人に☆みたいな出会い系サイトとかがかかるのはめちゃくちゃわかる。これはある。

出ないので「おかしい」とかのワードを足していく。

死ぬほど見たやつですね。

そして一つのブログに辿り着き、AロマンティックとかAセクシャルという語に出会う主人公。

 

どうでもいいんだけど作中のこのブログ、「アロマ・アセク」って略してて、分かるんだけど「アロマ」って言われるとどうしても香料の方が出てきてしまう。アロマって略し方ポピュラーなん?

 

ノンセクシャル・Aセクシャルじゃなくロマンティックとセクシャルを分けて表記するSAM式を採用してるのは割と好きポイントです。

後で公式の記事が出てたけどそのあたりはちゃんと監修が入っているらしい。私ですら名前を見たことがある有名なインフルエンサー?の人とかが居ました。名前しか知らんけど。

 

www.nhk.jp

 

 

主人公はそのブログが大層気に入ったらしくわざわざ通知設定してまで読んでいます。

インターネットで強めの言葉を使ってキレるマイノリティ!インターネットで強めの言葉を使ってキレるマイノリティブログだ!!

そんなところでわかりを得たくなかった。クソのインターネットに慣れすぎ。

 

その後、ブログの内容からブログ主が高橋であることに気付くわけですが、そのシーンがまたキツイ。

仕事中に「もしかして(ハンネ)(忘れた)さんですよね!?」と大騒ぎする人間、シンプルに無理すぎる。

このシーンで、そこまで「好みではないな」ぐらいだった主人公の評価が完全に「無理」になってしまったので、その後はもうずっとキツ……という気持ちで見る羽目になりました。

このシーン、高橋が「あまりそういうこと大声で言わない方が……」と言っているのに咲子は構わずに大騒ぎしていてマジで見ていてキツかったです。

あまりにもうるさいからなのか仕事が終わってから話そうということになり、じゃあどこに行きましょうかとなるのですが、また咲子のキツさを重ねてきます。

細かくは覚えていないのですが

高橋「近くの喫茶店とか……あーでもな」

咲子「いいですよ!あたしはどこでも!」

高橋「いや、僕は困るんで。……もし嫌じゃなかったら僕の家が近いんですけど……」

咲子「行きましょう!!!」

高橋「あーいやでもやっぱり」

咲子「行きましょう!!!」みたいな感じだったかな。

 

高橋の家に着いて、ブログを見つけた経緯を喋った後、続けて咲子がルームシェアの件とかについて自分語りを始めるのですが。

ここで例の女友達について「あたし友達と長続きしないことが多いんですけど、チヅルだけは違ってて!」みたいなことを言っていたのですが……これ、話としては「咲子が女友達たちの恋愛トークなどに付いていけない”変な子”だから」みたいなシーンにしたいのかもしれませんが、ここまでの咲子の言動を見ているとセクシュアリティとか関係なく単にこいつの言動の問題だろという気持ちになります。

仕事中に他人のハンドルネームを大声で叫びながら絡んでくる人間、恋愛トークがどうこうとか関係なく人として無理すぎるんですよ。

あと大して仲良くもない人間の家に相手が微妙な反応してるのに行こうとするあたりも引きます。

まあ私は陰キャネット民だから余計こういうタイプが無理なのはありますが、こいつの問題は恋愛やセックスへの価値観とかとは別の所だろ絶対。

 

これね、家の件に否定的な反応をすると、「”男の家に女がホイホイと行ってはいけません”というのがそもそも恋愛脳の発想なのだ」みたいなことを言われそうですが、大して仲良くもない他人の家には別に同性だろうとグイグイ行くなと思いますよ。失礼だろ。

 

話す場所決めの時の「あたしは気にしませんよ!」「僕が困るんで」とかもそうなのですが、咲子ってなんか「他人がどう思うか」っていう考えが全然無いっぽいんですよね。

これもまた「なんでもかんでも恋愛扱いする奴が悪いのだから、それにAの側が配慮しないといけないなんておかしい」的に怒られそうですけど、第三者がどう思う以前に目の前の高橋が若干迷惑そうにしてるのに気付けよと思います。

学生とかなら分からんでもないですけど、咲子って社会人なのにこの歳までずっとこのノリで生きてきたんですかね……嫌だなこういう人間……

 

その後の咲子の「恋愛しないってことは一人で生きていかなきゃいけないってことじゃないですか」とか高橋の「別に一人が好きってわけじゃない」とかあたりの台詞は多分テーマ的なやつなんでしょうね。

恋愛や結婚をしない=一人というやつが個人的に別にそんなことはなくない?と思うのでいまいち入り込めませんでしたが、まあ当事者でも非当事者でもそういうことを言ってる人はよく見るのでテーマとしてはありなんだと思いますが。うーん。

昔ならともかく今はネットで意気投合する人とかいくらでも見つかるから、恋愛をして結婚をしないと一人なんだ!って感じでもなくなってきていると思うのですが。

恋愛や結婚をしたいのにうまく行っていない人がそう思うのは別にわかるのですが、それを必要としていない側はもうあんまり困らない気がするんですけどね……私がそういう界隈に所属しているだけなのか。

 

詳しい流れは忘れましたが(肝心な部分なんだろうけど同意できないので忘れてしまった)、意気投合しているつもりっぽい咲子が高橋に「あたしたち、恋愛抜きの家族になりませんか!?」と提案するも、高橋に「僕のことナメてます?」とバッサリ切られて一話が終了。

でも次回予告では高橋が恋人のフリをして咲子の実家に同棲の話をしにいくらしくて謎です。

 

とりあえず一話時点の感想としては、個人的に咲子の人間性が無理なので、今後高橋が咲子のケア役みたいになったら嫌ですね。

私は啓発漫画みたいなやつでありがちな、大人しめでオドオドクヨクヨしている感じのAのキャラクターがあまり好きではなかったのですが、咲子のアッパー系コミュ障ぽいキャラの方が見ているとキツかったので、あの手の可哀想ヒロインみたいなキャラってまだましだったんだな~と思ってしまいました。

このへんはドラマと漫画のキャラ造形の流行りの差なのかもしれませんが、ドラマを普段見ないのでよくわかりません。

高橋の我が強くてトゲトゲしているマイノリティ感は割と生っぽくて面白いので、できればこのままトゲトゲしていてほしいのですが、ドラマ的にそれはありなんだろうか。

この先なんだかんだで二人が仲良くなっていくみたいな話な場合、咲子の言動がこの感じのままだったらちょっとキツイですね。

 

個人的に一番無理だったのはブログの件なのですが、あれってシンプルに人としても無理ですが、場合によっては間接的なアウティングにもなりかねない言動だったと思うんですけど、そのへんはスルーなんでしょうか。

ハンネからググれれば多分ブログが出るし、高橋は職場ではCOしていないようなので、あの場で咲子の大騒ぎを聞いていた人間が調べれば分かってしまいそうですよね。

まあ他人にそんなに興味のある人はあまり居なそうですけど可能性としてはありそうで迷惑すぎる。

咲子のそういうデリカシーの無さに今後ツッコんでくれればいいんですけどそういう作風なのかはまだ分かりませんね。

咲子がただなんとなく色々教えてもらって優しくされて、あたしたち恋人じゃないけど二人一緒で一人じゃないですよね~!みたいな話になったらムカつくな……。

 

高橋にはできれば咲子との疑似家族?関係は解消して別のところでなんかいい感じになってほしいです。

ただ高橋も「別に一人で居たいわけではない」的なことを言ってるしなあ……。でもこの二人絶対別に気は合わないでしょ。

 

咲子の恋人や配偶者が居ないからって高橋と「家族」をやることによって解決しようとする態度も短絡的に思うし、ここは最終的にな着地が「恋愛抜きでも家族になれる!寂しくない!」ではなく「そもそも家族=幸せってわけでもないよね」方向だと有り難いんですけど。

でも世間的にはやっぱり「恋愛抜きでもお互いを理解して一緒に居られるパートナーが居て幸せ」みたいなのってウケるだろうし、そういう生活をしている当事者も居るし、そういうのがロールモデルっぽくされがちだし結局そうなっちゃうのかな~。

 

あと、これはシャドーボクシングなんですが、こういう感じのやつをつまらないとか言うと怒られそうな感じがするのがめちゃくちゃ嫌です。

基本に忠実で教科書的で絶対需要もあるやつだから。

そしてこれが必要な人っていうのは、「困ってるマイノリティ」なんですよね。

だからそういう人たちが喜んでるところでこれ嫌〜って言うとなんかこう、怒られるやつじゃないですか。

でも私はこういうやつ好きじゃないんだよなぁ〜〜〜。

 

まあ私が好きなようなやつは、こういう初級編みたいなのを一通りやった後じゃないと出てこないんだろうな、というのは分かるのですが。

このまま初級編のノリで続くんだったら、ネットで初級編系の話が既にちょくちょく出てる今だとただの繰り返しになって退屈そうです。

今後少しでも面白い展開は来るんですかね……。

 

ツイッターで軽く検索すると、なんか「涙が止まらなかった」みたいな感想もあるんですけど、そういう人たちって定期的に回ってくるつまらん啓発漫画みたいなのは見てないんでしょうか。それとも回ってくる度に泣いてるのかな。

まあなんかこのドラマはそういう人向けなのでしょう。